With Pet

ペットとの暮らし

犬を飼育する前に

 すでに犬を飼育している方にとっては当たり前のようなことでも、これから犬を飼育しようと思っている方には犬の飼育はわからないことだらけだと思います。「犬の飼育」というのはどういうことか、飼い始める前にぜひ知っていただきたいことをまとめてみました!

犬がいる生活の魅力

 犬と一緒に生活する。そこにはたくさんの理由があると思います。何気ないしぐさや愛らしい表情に癒される。どこにでも連れて行ける、いつも一緒のパートナー。小さいころから兄弟のように過ごしてきた家族。挙げていけばキリがありませんし、犬と一緒に生活している家族の数だけ理由があるでしょう。

 アジリティーやフリスビーといったドッグスポーツを犬と一緒に楽しむ。休日は家族と一緒にキャンプに連れていく。ドライブがてら大きなドッグランがある公園で楽しむ。一緒にサーフィンやトレッキングを楽しむ人も増えてきています。

 外だけではなく、家で寝ている犬を愛でたり、おやつを与えて犬と一緒になって喜んだり。お子さんのいる家庭ではいい遊び相手になってくれるでしょう。犬との暮らしは本当に楽しく魅力的なものです。


犬がいることによる制約

 犬と暮らすということは少なからず人の生活に影響を与え、制約がかかることもあります。海外旅行などの長期的な旅行や、気の向くままにノープランでの旅行などは行きにくくなってしまうでしょう。また、食費や生活用品、医療費などの経済的な負担も出てきます。犬だって生きている動物ですので、排泄物の処理や食事の用意、散歩などの運動、健康を保つためのケアと、必要な世話があります。

 ただ、可愛いからといって安易に犬を飼育すると、後々「こんな予定じゃなかった」と、大変な目にあうかもしれませんので気をつけましょう。

お世話について

 犬と一緒に暮らす際、必ずしなければならないのが「犬のお世話」です。犬種や体格によっても様々ではありますが、日々の犬との絆作りのため、また犬を飼っている飼い主の責任としてきちんと行いましょう。

毎日おこなうこと

  • 食事
  • トイレの処理
  • 散歩(運動)
  • ブラッシング
  • 健康チェック
  • しつけ、トレーニング
  • 一緒に遊ぶ

定期的におこなうこと

  • シャンプー
  • トリミング(必要な犬種のみ)
  • 爪切り
  • 耳掃除
  • 歯磨き
  • ハウス・トイレの掃除
  • 狂犬病・混合ワクチンの予防接種
  • フィラリア症予防
  • ノミ・ダニの予防
  • 健康診断

費用について

最初にかかる費用(目安)

内訳費用備考
犬の購入代それぞれ異なる
畜犬登録代3,000円~地域によって異なる
狂犬病予防接種3,500円年に1回接種する
混合ワクチン接種24,000円1年目は2~3回。左は3回分
健康診断3,000円~1回分
用品(サークル、トイレ、首輪など)30,000円揃えるものによって異なる
合計63,500円(目安)犬の購入代を除く

毎年かかる費用(目安)

内訳費用備考
食事36,000円
おやつ12,000円月に1,000円分購入したとして計算
トイレシーツ12,000円
おもちゃ24,000円月に2,000円分購入したとして計算 消耗品のため定期的に買い替えが必要
その他消耗品5,000円消臭剤など
狂犬病予防接種3,500円年1回
混合ワクチン接種8,000円年1回
フィラリア予防10,000円体重によって異なる
ノミ・ダニ予防12,000円体重によって異なる
健康診断3,000円~年1回の場合
合計125,000円~(目安)

その他の費用

  • トリミング・グルーミング
  • しつけ教室
  • 病気・ケガの医療費
  • 避妊・去勢手術

犬の欲求について

 犬が犬らしく豊かな生活を送るためには、日常的な世話の他に以下のようなことが必要です。飼い主として犬の欲求を理解し、犬が犬らしく生活するために何が必要なのか確認してみましょう。

快適な生活空間で過ごしたい

 狭い、汚い、暑いなど、落ち着かない環境は犬にとってもストレスになります。また、子犬も狭いケージやサークルに長時間閉じ込められっぱなしは大きなストレスになります。留守番が多い家ならば大きめのサークルを用意し、ある程度動き回れる空間と遊んでいられるおもちゃを用意しましょう。

匂いをかぎたい

 犬にとって匂いをかぐことは非常に強い欲求です。一説には人間の1,000倍以上の嗅覚を持つと言われている犬は、匂いをかぐことで様々な情報をキャッチしています。そのため、散歩に出たときは安全な場所でしっかりその時間を取ってあげましょう。ただし、拾い食いやマーキングには注意しましょう。

噛みたい・かじりたい

 特に子犬はこの欲求が強いことを理解しておきましょう。よく「ウチの子が噛むんです」とご相談を受けますが、子犬は好奇心旺盛なうえ、歯も生え変わるため、噛むことを0にすることはとても難しいです。そこで与えておきたいものが、噛むおもちゃや知育トイ。十分に噛む欲求を満たしてあげれば、部屋中のものを噛んだりイタズラすることは軽減できるでしょう。

人や犬と関わりを持ちたい

犬は常に他の犬や人と関わりながら生活したいと望んでいる動物です。声をかけたり、触れ合ったり、遊んだりと、しっかりコミュニケーションをとることがとても大切です。散歩に出たときも他の犬や人とコミュニケーションをとる時間を作りましょう。ただし、他の犬や人が苦手なら無理はせず、その分家族が可愛がってあげてください。

エネルギーを発散したい

 犬種にもよりますが、どんな小さな犬であれ犬は走ったり遊ぶことが大好きです。特に子犬は「食べて、寝て、遊んで」を繰り返して成長していきます。子犬のしつけのお悩みは、エネルギーの発散不足が原因で起きていることも多くあります。お散歩に出て犬と一緒に走ったり、おもちゃで遊んだりして、1日1回くらいは犬がハァハァと口を開けて舌を出すくらい運動させてあげられるのが理想的です。
 また、それだけではなくトレーニングや知育トイを使って頭を疲れさせることで、肉体的にも精神的にも犬は充足感を得られるでしょう。

健康でありたい

 犬が健康であるかどうかは何よりも優先的に考えるべきことです。犬は言葉で痛みや不調を訴えることができないので、飼い主さんが普段の様子と比較して体に異常が無いか、行動に変化が無いかしっかり観察してあげましょう。また、狂犬病ワクチン接種や混合ワクチン接種、フィラリア・ノミ・ダニ予防など、重大な病気から愛犬を守りましょう。

個性を尊重してほしい

 犬も人間と同じように、それぞれ性格や能力が違います。その犬その犬の性格を理解して付き合っていくことがとても大事です。よく「前の犬はできてた」「友達のところの犬はできてる」と聞きますが、そのように比べることは犬にとっても人にとっても良いことはあまりありません。他の犬と仲良くできなくても、家族と遊べて楽しんでいれば犬からすれば幸せです。人の理想を押し付けすぎて、犬の性格を無視して生活するようなことは避け、お互いに楽しく幸せな暮らしを過ごしましょう。