ひな鳥を飼育する前に
ひな鳥を飼育する時の用品・飼い方の簡単な説明になります、飼育する前に参考にして下さい。
飼育するのに必要な用品や飼育方法等で不明な点を詳しく知りたい場合はスタッフまでお気軽にお問合せ下さい。
セキセイインコ・コザクラインコ・オカメインコ・文鳥・十姉妹等の鳥は、ひな鳥から人が育てる事によって比較的高い確率で手乗り鳥にすることが出来ます。
ひな鳥を育てる時に必要な物
- 保育ケース・・・ひな鳥を育てるときは保温の出来るケースが必要になります。昆虫などで使用するプラケースが便利です。中には木製でヒーターのセットできるひなの保育専用のケースも有ります。保温がしっかり出来る事を第一に考えて選びましょう。
- ヒーター・・・保温電球・パネルヒーター・ホッカイロ・湯たんぽ等色々と保温できる物はありますが、ひな鳥を保温する際に重要になる事は「安定した温度で保温し続ける」事になります。
その為、ひな鳥を保温する際は「電源タイプ」のヒーターがおすすめになります。
安全面と保温能力からも、パネルヒーターが便利です。割れたりする事無く使用出来て、寿命も長いです。中には遠赤外線を発して体の心から温めれる物もあります。 - 床材・・・ケースの中に敷く床材です。新聞紙だけだと掃除は楽ですがひな鳥が滑って足が開いてしまう場合が有ります。なので必ず床材を敷きましょう。紙タイプの物・牧草タイプの物がおすすめです。
- 餌やり関係・・・ひな鳥の餌やりに使う器具は大きく分けると2種類になります。
- インコひな用・・・スプーンタイプ先端がインコの口ばしにフィットして餌を与えやすくなっています。
(セキセイインコ・コザクラインコ・オカメインコ・マメルリハ等) - フィンチひな用・・・通称「育て親」と言うシリンジタイプの専用の餌やり器を使用します。
(文鳥・キンカチョウ・十姉妹・コキンチョウ・カナリア等)
この他にも注射器タイプの先にシリコンチューブを挿して使うタイプの物も有りますが、使うのにコツが必要なので初めて飼育される方にはおすすめ致しません。通常は上記の2種で育てる事が出来ます。
- ひな専用餌・・・「粟玉」(剥いた粟に卵の黄身をかけて栄養価を高めた物)をメインで与えますが、最近は更に高栄養の粟玉や栄養バランスの取れた専用のパウダーフードが有ります。
これらの補助フードを粟玉に混ぜて与える事をおすすめいたします。
(詳しくは店頭スタッフにお問合せ下さい。) - その他・・・ひな鳥を育てる時に重要になる事は「温度管理」です、保育ケースの中の温度も勿論ですが与える餌の温度も非常に重要です。(適温でないと食べが悪い・食べないことも有ります)
「温度計」は必ず用意して温度チェックをしましょう。
ひな鳥の保温対策
先に書いた通りにひなの保温は非常に大切です、少し温度が下がると餌を食べなくなったり、体調が悪くなる場合があります。ひな鳥が餌を食べなくなる理由の多くが保温不足です。鳥のひなは27℃~30℃前後で一定の温度で保つ事が必要です。
餌の食べが悪くなると途端に体調を崩す場合もあります、鳥のひなの飼育では「温度管理」「餌の食べ」の関係を良好に保つ事が重要です。管理温度が下がると餌の消化も悪くなります。
暖かい時期でも保温対策には気を使いましょう。部屋でクーラーを使用する際や、昼夜の温度差が有る時は注意しましょう。出来れば昼・夜の保育ケースの中の温度を測って管理しましょう。
セキセインコのヒナ
文鳥のヒナ
コザクラインコのヒナ
ひなの餌について
ひな鳥は基本的に自分で餌を食べる事が出来ません。自然では一定の期間親鳥に食べさせてもらっています。ひな鳥に餌を与える事を「さしえ(挿餌)」といいます。
ひなの餌には昔からある粟玉や高栄養のパウダーフードと言った餌が有ります。
基本的なひな用の餌の作り方・与え方
粟玉だけだと栄養面で足りない場合もあるので、パウダーフードの併用をおすすめいたします。
まずは粟玉を70~80℃のお湯で十分にふやかします。その後お湯の温度が40℃前後になるまで自然に冷まします。冷めたら粟玉にパウダーフードや栄養剤を混ぜてひなに与えます。パウダーフードを入れてよくかき混ぜポタージュスープの様な状態に作り上げます。この時に餌が冷えすぎたりする事が無い様に湯煎しながら与えたりすると良いでしょう。
冷めた餌を与えると、よく食べなかったり、消化不良を起こしたりして体調を崩す場合があります、注意しましょう。餌の食べが悪いときは餌の温度をチェックしましょう。
1回の挿餌で余った餌は保存せずにその都度新しい餌を作ってあげてください。
挿餌をひなに与える時は鳥の種類によって与える道具が違いますので注意しましょう。インコ等は専用の水切りスプーンや・インコ用のスプーンを使用すると与えやすいです。フィンチ等は「育て親」と言う名前で販売されている物が使い勝手が良くておすすめです。
餌は完全に時間で区切って与えるのではなく、「そのう(食道にある袋状の部分。多くの鳥はこの部分に食べた餌を一時溜めて、少しずつ消化していきます)」に餌が残っていないか確認して、無くなってから次の餌を与える様にしましょう。(鳥の種類・成長過程にもよりますが、大体1日で3~4回の挿餌が必要になります。)「そのう」に餌が残っている状態で餌を与えていると、必要な量を食べなかったり、消化不良を起こす場合があります、注意しましょう。
注意
与える餌があまりドロドロした粘性の強い状態だと、「そのう」に残りやすくなります。餌の作り方・餌の与え方等で不安な点や不明な点が有りましたら、お気軽にスタッフまでお問合せ下さい。
ひな鳥を育てるのにかかる費用は・・・・?
内訳 | 費用(目安) |
---|---|
保育ケース | 1,000円~ |
ヒーター | 2,000円~ |
床材 | 800円~ |
餌やり器 | 700円~ |
粟玉 | 500円~ |
パウダーフード | 1,000円~ |
合計 | 6,000円~ |
使われる用品にもよりますが、大体6,000円前後の費用がかかります。挿餌を与える期間は鳥の種類や成長段階によって違います。
ひな鳥を育てる事で不明な点が有りましたら、お気軽にスタッフまでお問合せ下さい。