うさぎを飼育するのに掛かる費用は…?
一口に「うさぎ」と言っても色々と種類があります、小型のネザーランドドワーフからロップイヤー、超大型のフレミッシュジャイアントまで種類によって成兎時のサイズも違ってきます。最近はミニウサギ・ネザーランドドワーフなどの小型種から飼育される方が多いかと思います。
今回は、お客様からよくいただく「うさぎの飼育に掛かる費用は?」というご質問についてお答えしていきます。
うさぎを飼う前に準備するもの(ネザーランドドワーフ等の小型種向け)
品目 | 費用 |
---|---|
飼育ケージ | 8,000円~ |
床材(牧草やスノコ) | 600円~ |
ハウス(木製・ワラ製) | 1,000円~ |
給水器 | 800円~ |
餌入れ・牧草入れ | 合わせて1,000円~ |
専用フード | 1,000円~ |
食用牧草 | 600円~ |
トイレ | 1,000円~ |
トイレ砂 | 500円~ |
かじり木 | 300円~ |
合計 |
ケージのサイズや給水器・餌入れ・トイレ等の種類によって価格は様々です。最適なものを選んであげましょう。
最低限必要な物を揃えて、初期費用の目安は大体12,000円位~になると思います。
消耗品
床材・餌は毎月必要になります。かじり木やハウスは傷んだときに交換すれば問題ありません。フードや牧草は容量にもよりますが、大体毎月1個程度の購入になります。
始めは何からそろえれば良いの?
まずはケージが必要になります、うさぎにとってのお家です。必要なものがそろったセット品でもいいですし、使い勝手のよさそうなものやデザインが好みのものを1つずつ選ぶのも楽しみのひとつですが、中でも給水器はしっかりした物を選んであげてください、材質によっては落とすと割れやすい物もあります。ケージに引っ掛ける給水器タイプのものが衛生的かつお手入れも簡単でおすすめです。最近はケージの外側に設置できる物が主流です。
餌入れは陶器製がおすすめ!
餌入れはフードの新鮮さを保つ為にも常に清潔にしておかなくてはならない用品の1つです。家庭で使われる食器は陶器が多いと思いませんか?その理由は洗っても傷つく事が少なく、熱湯での煮沸消毒にも耐えられるため、清潔に使用することができるからです。落としたり強い衝撃を与えると割れてしまう事だけが欠点ですが、やはりプラスチック製よりも断然おすすめです。
トイレは必需品?
うさぎはトイレを覚える事が多い動物です、多くの子がケージの隅の同じ場所でオシッコとウンチをします。トイレも専用の物がたくさん発売されていますし、便利なシステムトイレもあります。トイレ砂は消臭効果のあるものを使用するとニオイが軽減できます。排泄量の多い動物なので、こまめに掃除して常に清潔に保ちましょう。
床材は何がいいの?
うさぎの足の裏には犬や猫のような「肉球」がなく、毛が密に生えているだけです。その為プラスチックなどの滑りやすい床の上だとストレスが溜まるばかりか、脚や腰への負担になります。また通気性通水性の悪い床面だと足の裏の毛が汚れやすく、舐めたりして健康に害を及ぼす事があるので注意しましょう。
これらの事から、床材には「木製のスノコ」の使用がおすすめです。スノコなので足裏の一箇所に体重が集中してしまう事も少なく、滑りにくく、掃除も簡単です。洗い替えを用意すると尚良いでしょう。
かじり木は必ず用意しましょう
うさぎは習性として、硬いものを齧る子が多いです。これは門歯(前歯)の伸びすぎを防ぐために大切なことですが、執拗に給水器やケージを齧り続けたりする場合もあり、破片が体内に入ってしまう可能性も考えられます。また、硬すぎるものを齧り続けると門歯の「不正咬合」になってしまう危険もあります。そのため、比較的安全に齧れる「かじり木」を入れてあげると、うさぎの欲求の満足とストレス解消にもなりますし、歯の健康にも役立ちます。
※不正咬合とは?→歯が伸びすぎたりして正常な噛み合わせのできなくなる疾患のこと。
ごはんは専用フードだけでいいの?
ウサギ用のペレットフードはたくさん販売されていますが、本来はカロリーが低く繊維質の豊富な草を食べる動物です。繊維質の多い牧草をしっかり食べる事により、不正咬合を抑止しと腸のはたらきも良くなります。うさぎには必ず専用フードだけでなく、食用の牧草を与えましょう。また、うさぎも美味しい牧草を好む子が多く、好き嫌いもありますので、お気に入りの牧草を探してあげましょう。