うさぎの『毛球症』について
うさぎのかかりやすい病気のひとつに『毛球症』があります。
うさぎの健康を守るため、どんな病気なのか、原因や予防策はあるのかなどを学んでいきましょう。
記事の見出し
『毛球症』ってどんな病気?
毛球症とは、毛づくろい等によりうさぎが口から摂取した毛が、胃や腸などの消化管内で毛玉となってしまい溜まることで、様々な症状を起こす病気です。
症状と予防
発症前の予兆を見逃さない
本格的に発症する前に、以下のような症状が見られることがあります。
- 抜け毛がいつもより多い
- フンが毛でつながっている
- 餌を食べる量が減る
具体的な症状
- 餌を口にせず水ばかり飲む
- フンが出ない、または下痢や柔らかいウンチをする
- フンがいつもより小さくなる
- おなかがパンパンに張っている
など、異常が見られたら早めに病院へ行きましょう。
予防
★食事の管理
毛は硬質たんぱく質なので、体内で消化分解することが困難です。健康なうさぎでも。体内に入った毛は消化しているのではなく、フンとして牧草などの繊維質にからめて排泄しています。チモシーなどの牧草を常日頃からよく食べさせ、腸のはたらきを活発にさせましょう。
また、パインやパパイヤはタンパク質分解酵素を持っており、お腹の中で固まってしまった毛をほぐしてくれる働きがあります。糖分が多いため食べすぎには注意ですが、おやつとしておすすめです。
★ブラッシング
食事の管理だけではなく、しっかりとブラッシングをしましょう。ブラッシングの利点は毛をとかすことだけではありません。血行を良くしたり、体のチェックもできます。そして何より飼い主さんとのスキンシップにもなります。体内に入る抜け毛を減らすためにも、お風呂代わりとして最低週2回、換毛期は毎日してあげてください。
★適度な運動
日頃からの適度な運動も重要です。体を動かすことにより、腸のはたらきも活発になります。